2007年5月23日

田植えを終えて、ここからは草対策

私たちメダカのがっこうが応援する、自然耕農家の田んぼ、もてぎの体験学習用棚田など、大半の田んぼで田植え作業を終えました。

 3月から4月にかけて、異常に温かかったり寒かったりと、天候異変の影響もあったようですが、プロの作った苗はさすがしっかりして、見事な姿を見せていました。

 もてぎの田植えイベントに参加した70歳代のおばあちゃんは、「私は若い頃、田植えの経験がありますが、その頃の苗とはとても比べ物にならないほど、しっかりした苗ですね」と、しきりに感心していました。

 3月に来たときは、まだ卵塊だったヤマアカガエルは、大きなおたまじゃくしになっており、田植えする足元を泳ぎまくっていました。もうすぐ足が出て、カエルになる日も近づいています。

 苗が田んぼの土に根を張り、ぐんぐん育っていくのですが、ここからは草対策が大変重要になってきます。苗の生育より草の生長が速いので、この1ヶ月は出てきた草の芽を摘む必要があるのです。

 苗が育ってしまえば、その後に草が出てきても苗の陰になってあまり伸びることができず、影響はさほどありません。苗が育つまでは、草を取り、面倒を見てあげなければならないのです。子育てと同じですね。

 メダカのがっこうでは、今年、はじめて田植え直後に乾燥おから撒きをやりました(写真)。このおからは、発酵させた後、乾燥させたもので、生のおからのような匂いもなく、効き目が2〜3倍長く持続するというのです。

 滋賀県の柴田さんたちが開発したもので、2,3年実験し、効果を確認しています。さらに、生きものに対して影響がないことも確認されているので、今年、初のトライをしました。

 10アール当たり50kgの量を目安にまいてみました。もてぎの棚田は、コナギなど草がびっしり出る田んぼです。さて、結果はどうなるか、効力やいかに、1ヵ月後、ご報告します。

2007年5月11日

田んぼの季節が始まりました

いよいよ田んぼの季節です。4月の終わり頃から、千葉県佐原方面では田植えが始まり、ゴールデンウイークをピークに、農家の田植えはほぼ終わりました。

 メダカのがっこうの田植えイベントも、5月5日、千葉県香取市の椿さんの田んぼで、華やかに行われました。小さな子供たち約20人、大人が50人ほど、2組に分かれて、いっせいに田んぼに入ったのです。

 1本の綱に、30センチ幅に目印のビーズをつけ、ピーンと張り、そこに2〜3本づつ手に取った苗を植えていくのです。1本の綱に大人、子供合わせて30人ほど横一列に並びます。

 「はーい、始めてください!」との合図に合わせ、苗を田んぼに指していきます。はじめは、なかなかうまくいきません。

 「あー、それは5〜6本あるよ。その半分でね。線のそば、だめだめ、離れすぎてるよ。ビーズのところに植えてね。あっ、それは深すぎる、苗がもぐっちゃうよ、、、」こんな調子で、なかなか進みません。

 しかし、2度、3度と植えていくにつれ、だんだん慣れていきます。「おー、うまい、その調子。じょうずになったね」ほめられる人が増えていきます。

 「いやー、ボクはうまいねー。大人顔負けの手つきだよ」と、そばでお母さんが「この子は、田んぼに入るのは8回目だからね」どうりでお上手でした。

 こうして、1時間強をかけて1反歩の田んぼの田植えは無事終了しました。「イヤー、楽しかったけど、限界ですよ、これ以上はムリね。でも、楽しかったわ」と、お母さんの実感でした。

 この後に、美味しいおむすびとトン汁が待っていてくれました。手と足を洗って、近くの公民館で、お昼です。テーブルの上には、おむすび、トン汁の他に、農家さん手作りの筍、おしんこ、海草を寒天で固めた惣菜と、盛りだくさん。

「いただきまーす」といっせいにパクつき開始。おむすびは、もちろん椿さんのお米。働いた後で、その美味しさはまた格別。2個、3個とほう張り、トン汁もお代わり続出。

 満腹、満足、食後は椿さんの田んぼと稲のお話を聞いて、大満足の一日でした。

 「これから、植えた苗はすくすくと成長していきますが、草も出てきます。苗が小さいうちは、草を取ってやらないと負けてしまいます。子育てと同じで、小さいときは面倒見てやる必要があるんですよ。6月には草取りツアーをやりますので、参加してください」という、メダカのがっこうからの呼びかけで、解散となりました。

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